IXT主要機能「保険の共同プレースメント」って何？ - 仮想通貨iXledger(IXT)の解説
皆様こんにちは、IXTガールです。
前回の記事で保険と再保険の仕組みや保険仲介人の役割など書かせていただき、大変多くの反響をいただきました。
IXTが多くの人に注目されている一方でこの仮想通貨が変えようとしている保険業界の中の部分については実はよく分からないというお声が多く、ゆっくりながらこのブログで解説していきたいと思います！
さて、今回は「共同保険の仕組み」について説明します。
前回同様、まずはホワイトペーパーを見てみましょう。
IXTホワイトペーパー日本語訳抜粋
（全文はhttps://drive.google.com/file/
4.2 主要機能
保険の共同プレースメント
提案プロセスに基づいた安全なリアルタイムメッセージング機能を用いて、簡単にコミュニケーションをとり、条件に同意することができます。
主要機能の一番初めに登場する「保険の共同プレースメント」。いまいちピンときませんよね。
この「保険の共同プレースメント」を解説するために、まずは保険業界の登場人物について振り返りも兼ねて解説します。詳しい説明は前回の記事をご参照ください。
保険業界の登場人物（IXTの想定顧客）
① 保険会社
一般的には保険を引き受ける会社。IXTが想定顧客とする保険会社は、「再保険をかける主体」としての会社です。
② 保険仲介人（ブローカー）
保険会社と再保険会社をつなげる人たち。保険会社が〇〇億円の再保険をかけたいとブローカーに依頼し、ブローカーがその引き受け手である再保険会社を探します。
③ 再保険会社
再保険を引き受ける会社です。
そして前回の記事ではあまり詳しく書きませんでしたが、ここで覚えていただきたい存在として「アンダーライター」という人たちがいます。
前回の記事ではロンドンの保険市場である「ロイズ」には50社以上の再保険会社が存在すると書きましたが、実は厳密には50以上の「再保険会社」ではなく50以上の「再保険引受け組織」です。ややこしいですね(;´･ω･)
ロイズにはそれぞれの「再保険引受け組織」を代表する「アンダーライター」という人たちが席を持って座っています。「アンダーライター」はブローカーから持ち込まれた再保険案件で事故が起こる確率を精査し、この案件なら年間〇億円の再保険料をもらわなければいけない、この案件なら〇千万円でも引き受けるといったことを判断します。
それぞれの再保険引受け組織は、最高〇〇億円まで引き受けられるという上限を持っています。例えば100億円の再保険契約がブローカーから持ち込まれた場合、100億円を丸々引き受けられる組織はまずなく、それぞれが「私たちは20億円「私たちは10億円」といった具合に再保険を引き受けていきます。
このやり取りはブローカーがロイズ市場に座っているアンダーライターを一人ずつまわり、条件に合意したアンダーライターはブローカーの持つ書類に署名をする。このプロセスを「プレースメント」と呼び、その署名をする行為を「Under Write」（書類の下に名前を書く」ということから保険の引き受け手を「アンダーライター」と呼ぶのです。
この場合、50億円の再保険を1つの組織で引き受けるのではなく複数の組織が金額を分担して引き受けることになります。これを「保険の共同プレースメント」と言います。
IXTは、ブローカーが書類を持ってロイズ市場をまわって引き受け手を探すというこの非効率な仕組みをブロックチェーン技術を使って変革しようとしているのです。
イメージ的には以下のような感じでしょうか。
従来の非効率なやり方をIXTが大きく変えてくれると思いませんか？少なくとも私はこの業界はブロックチェーン技術で大きく変わる可能性が大いにあると考えています。
さらによくよく考えると、この仕組みができればブローカーがいらなくなるのでは？
ブローカーは保険料の10%-20%を手数料として取っています。この「中抜き」がなくなる影響度は図りしれません。
IXTのこれからの可能性に期待しましょう！
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